世界20ヶ国以上で翻訳された人気マンガ『るろうに剣心』が実写映画化され「これまでにない時代活劇」と高い評価を得たのが2012年夏。ついにこの2014年夏、前作から三部作を成す『京都大火編』『伝説の最後編』が公開されます。主人公・緋村剣心の佐藤健、ヒロイン・神谷薫の武井咲ほか江口洋介、蒼井優らの豪華キャストに加え、原作シリーズ最強の敵役・志々英真実(ししお まこと)に藤原竜也、その配下“十本刀”の筆頭役に神木隆之介らを迎えてよりスケールを増した剣心が帰ってきます!今回はこの作品でヒロイン・神谷薫を演じた武井咲さんをお迎えしました。
すこし大人になったんです
時は明治。幕末の動乱期に幕府方から“人斬り抜刀斎”と恐れられた刺客・緋村剣心(佐藤健)は、流浪の旅のはて、かつて江戸と呼ばれた町の片隅で平穏な日々を過ごしていた。居候先は「人を活かす剣」を理念とする剣術道場。その理念をまっすぐ体現する道場主・神谷薫(武井咲)は、「不殺の誓い」を立てた剣心がはじめて心を許した女性でもあった。
── この2作目、「あ、これは、薫の映画だ!」と思いました。
武井 えっ?
── 物語でも重要な「鍵」の役割を果たしていますし、それより何より 、ともかくビックリしたんですよ、前作からの薫の変身っぷりに。登場するシーンには、どれもハッとさせられました。
武井 わぁ嬉しい!ありがとうございます。
── あらためて薫を演じるのはどんな気持ちでしたか?
武井 たくさん壁がありましたね、すごく。前作で演じた薫に「戻れるかな」ということも不安でしたし。続編だからこそのハードルの高さを台本を読んで感じました。
── 前作との薫の変化については?
武井 1作目では、道場をひとりで切り盛りしている女の子が剣心と出会った、そこでストーリーは終わっています。今回は、その女の子が、剣心たちと一緒に生活をしているところからスタートします。全然、薫ちゃん自身、今まで一人だったのが、二人になって……弥彦(大八木凱斗)も居たり、左之助(青木崇高)も居たり、恵さん(蒼井優)が居てくれる。そういう生活の中で、やっぱり薫は成長している……そういう事は意識しました。
── 本当になにげないシーン……街角だったり、道場の軒先だったり、ただその場にいる薫の姿に「ああ、あの時代にはこういう人がいたんだな」という実感があって……フィクションだって分かってるのにそんなことを感じる自分に、ちょっとびっくりしたんです。
武井 うれしいですね、そんな風に言っていただけると。
── それと……見違えた、って言うんですかね……例えば、近所の知りあいの娘さんに「あれ? あの子、急に大人びちゃって、見違えちゃった」って言うような、そんな驚きがありました。
武井 うふふ
── 何も特別なことをしてる訳じゃないのに、薫がただそこに居るだけで、空気がスッと変わる感じがしたんですね。
武井 すこし大人になったんです(笑)
── それは、かなり工夫なさったのかな、と思ったんですけど。
武井 うーん……そうですね、前作と今回との間の、映画には描かれていない時間のことをとても想像しました。どういう時間を過ごしてきたのか……
── 薫と剣心が?
武井 はい。薫ちゃんが出ているシーンは限られているけれど、そこまでのストロークはものすごく長い期間だと思うんです。その映像では見る事のできない時間のことを監督とも相談させていただいて、今回は「成長した薫」をお見せできたらいいな、って、全体を通して意識しました。
── 前作の薫は、とにかく真面目でまっすぐ、という印象があったんですが、この2作目では、さらにそこに「柔らかさ」のようなもの加わっていて、すごく印象に残ったんです。
武井 そうですね。お父さんをなくしてからずっと寂しい思いをしてきたけれど、今はみんなが居る。そんな安心感から、今この時間がとても幸せだと感じているんだと思います。……「おかえりなさい、剣心」……1作目のあの言葉を境に、薫ちゃんはすごく変化したんだと思います。



